逆転の大周天
朝、「おはようございます!」と元気にあいさつして、エライ人から「おはよー!」と返してもらえる。TVドラマのようなふつうの風景で、表面的には朝の気持ちの良い一コマに見えます。
が、現実のカイシャ組織においてはそれほど気持ちよくはない一面もあります。
お偉いさんからすると、「こいつは仕事ができないやつだ」「評価のできないやつだ」と思っている社員からニコニコと元気に朝のあいさつをされるのは、相当にめんどくさいことなのです。全然評価していない人間が、万一自分に忠誠を誓うような態度をとってこられたら困っちゃうのです。処遇する気持ちが無いのだから。
そんな気持ちで返している「おはよー」は見事なまでに建前色満開です。気功師でなくとも、回りの人間はそれぐらいの情報は空気から読み取っています。
だいたい、自分が認められているか認められていないかを考慮することなく、上級幹部に対等に声をかけること自体KYなんですよね。ビジネスマナーに悪乗りをしてるにすぎません。
では、認められていない人間はお偉いさんから逃げ回る卑屈な態度をとったほうがよいのか?といえば(良い場合もありますが ^^;)そうとばかりも言えません。自分に対する評価を逆転させるワザがあるのです。
それが、大周天です (^^♪
大周天は、情報空間の自分のサイズを大きくする気功技術です。情報空間での大きさは誰に対しても説得力があり、全ての関係者に対してその人の重要度を上げてくれます。
回りに対しては、「この人は重要な人で粗末に扱ったらヤバいぞ」「この人は隠れた能力を持っている」「下手に手出しはできないぞ」という強いメッセージを無言のうちに発信します。
自分自身に対しても自信を深め、落ち着きを増し、思索の深さを増す効果があります。
大周天は、仕事のできないKY野郎を、実力と可能性を秘めた能ある鷹に変えてしまいます。
おもしろいのは、当人がそう認識するだけでなく、回りもそう認識するということです。大周天をした後で返ってくる「おはよー」は、それをしていない「おはよー」とは、全然内容が違います。わらっちゃうほどに。
仕事なんか、大周天で評価を変えた後に、「それを私は知りません、教えてください」といえば、必ず教えてくれる人が現れます。堂々としていればよいのです。
逆転の大周天。 痛快です。