秘伝の気
気には、先天の気と後天の気があります。
先天の気とは、親から引き継いだ生まれもっての気。
後天の気は先天の気とは異なり、生まれた後に体にため込む気です。後天の気は、気功の修行で得ることもあるし、食事は食物の気を体内に取り込むことです。
先天の気であろうと後天の気であろうと、自分の内部に貯めている気は有限です。それを全て使い切ってしまうと死んでしまいます。
秘伝の気は、自分の内部に貯めこんだ気ではなく、自分の外部にある気のことを言います。秘伝功は、秘伝の気を使用するので、自分の内部の気が減ることはありません。
私たちが使用するのは、秘伝の気です。だから盛大に気を使うことができるのです。

Beautiful woman doing qi gong tai chi exercise or reiki wearing professional, original Chinese clothes at gym
私は以前レイキティーチャーからアチューンメントを受けたことがありました。その時はアチューンメントの意味も知らなかったのですが、いま思えば気功の伝授のようなものですね(私はレイキも気功の下位概念だと思っています。気功の伝授の方がもちろん優れていると思います)。
そのティーチャーは、情報企業家兼レイキティーチャーのような人だったのですが、10人ぐらいの生徒を車座にさせて、全員にアチューンメントをしたその直後、急激に体調が悪くなり、そのあと殆ど言葉を発することができなくなってしまいました。沢山の生徒の前だったからかろうじて立って歩いていたのでしょう。傍目にも明らかに顏から生気が抜けて、いまにも倒れそうな足取りになってしまいました。
彼は、自分の内部の気を使ってしまったのでしょう。今の私には、10人もの人に自分の気を真剣に分け与えるのは自殺行為に思えます。私も適切な指導を受けずに他人に施術をして(その時はトレーニングでしたが)、一発で自分の気が枯渇し、気が遠くなってその場に座り込んでしまったことがありました。自分の機能の全部が一機に低下するような感じでした。気の枯渇はかなりの恐怖体験です。
秘伝の気はありがたいものです。水や空気のようなもので、あるのが当たり前のように感じてしまっていますが、それがなければ生きていくことができません。