「肩こり」って?
故あって「肩こり」について調べていますが、こんなに普通の症状が、なんと奥深いことか。世の中に簡単なものなどありませんね。まずは物理的に、肩こりとは何であるのかをさらっているところです。何かを調べるとそれに関連する自分の知らない情報が出てきて、それを調べるとまたわからない情報が・・・といった具合で、自分の無知を(楽しく)確認しているところですw。
さて私たちは全抽象度に同時に存在しています。「人が全抽象度に存在している」というと、私も初心者のころは、人の体は物理的だけど、抽象的な思考もしている・・・みたいな考え方をしていましたが、もちろんそれは正しくありません。
物理そのものとも思える人の体の一部が(600もある筋肉や200もある骨や、臓器の一つ一つが)それぞれ、物理的であり、情報的であり、有機的につながりあって機能を果たしているんですね。そのすべての関係性を意識のレベルで理解することは確実に不可能なことでしょう。
肩こり、といっても、本来は体全体の中で、ある機能が突出してしまった状態ととらえるべきだし、もっと広く言えばその人の置かれている情報的な状態にも、強く影響を受けているでしょう。そこまで考慮すれば、本質的に肩こりの原因は全ての人において異なるはずで、改善へのアプローチも変わるはずです。
しかしだからといって、研究が無効とは思いません。過去に蓄積された物理的な機序(解剖学的、神経学的なものを含め)は有力な情報であるし、クライアントに生じている機序を突き止めた上で原因に対して気功的なアプローチをすることは、気功の力をより効果的に使う有力な方法です。
「複雑だから、抽象度が高いところから働きかけよう。」 というのは、
「複雑だから、考えるのをやめよう。」
と言っているのと同じで、私には怠惰に思える。そもそも、高い抽象度の情報は、それより下位の情報を全て包摂しているということの「重み」を無視しているように感じます。まあ、言っている人によりますが。
それこそ、「全抽象度において」最善を尽くす一環として、科学的な知見を真摯に学ぶことは必要だと私は思うし、興味深いので、結構楽しんでやってます(^^)
肩こりについては、このブログにも、順次アップしたいと思っています。