肩こり対応
夏休みで帰省のシーズンですね。おじいちゃんやおばあちゃんが、孫に肩たたきをしてもらうのは、至福の瞬間です。目に入れても痛くないちいさな孫に気遣ってもらえる。これ以上の幸せはないでしょうね。肩なんかこってようがなんだろうが、関係ありませんよ。私の父母を見ていてもよくわかります。うれしすぎてフニャフニャになってますw。
しかし、本当に肩こりで困っている人には、肩たたきは無効だし、こっているところを直接マッサージすることも、あまり効果がないようです。ホントの対策について一言。
肩がこっている。というときの「肩」とは、主に僧帽筋のことです。僧帽筋といのは肩から背中にかけてすごく広い範囲に分布する三角形の筋肉で、僧帽筋の上の方が肩にあたります。そこの緊張が解けなくなって、硬くなってるのが肩こりです。
なぜ硬くなるかといえば、僧帽筋と拮抗筋の関係にある、大胸筋(ほんとはこれだけではないけど簡単のためにとりあえず)が過緊張の状態にあるからです。大胸筋が収縮すると体は猫背になるように変形します。僧帽筋は引っ張られ、緊張します。つまり、肩がこった状態になります。その状態がクセになると、僧帽筋が緊張した状態が続いて、肩こり、となってしまいます。
肩こりが無い状態というのは、僧帽筋の上部(肩)の緊張が解かれて体液の流れが滞りなく進んでいる状態です。
僧帽筋の緊張を解く一つのアプローチは、拮抗筋である大胸筋の収縮を解くことです。そこで気功的なアプローチが有効になります。大胸筋に働きかけてリラックスをとりもどしてやればよい。人によって具体的な施術方法は異なるにせよ、大胸筋をリラックスさせれば拮抗筋である僧帽筋の緊張も解かれます。
さて、もう一つ。大胸筋や僧帽筋をリラックスさせるアプローチに、インナーマッスルである腸腰筋や脊椎起立筋に意識を集中するやり方があります。
腸腰筋や脊椎起立筋はいわゆるインナーマッスルで、これらの筋肉を緊張させることこそ正しい姿勢を維持するために必要なのですが、これらは意識に上げることが難しいため、えてして意識に上げやすい四肢の筋肉の緊張で代用してしまっています。
しかし、腸腰筋や脊椎起立筋を意識できるとその瞬間、僧帽筋を含め通常意識的に使用している筋肉の緊張が、まさに氷が解けるように緩んでいくことが実感できます。私などは肩周辺の体液の巡りが急激によくなるので、頭にジーンとした快感を感じるほどです。
僧帽筋と大胸筋に物理的な拮抗関係があるように、僧帽筋と腸腰筋・脊椎起立筋にはまるで情報的な拮抗関係があるかのようです。
現時点での私の考えは、
☆ 肩こりという現象である僧帽筋の緊張を解くには拮抗筋である大胸筋の収縮を解く。
☆ 大胸筋の収縮を解くには、大胸筋そのものに気功的に働きかけるやり方と、腸腰筋・脊柱起立筋を意識に上げる。やり方がある。
デス(^^)