電信柱が高いのも

 
私の好きな経営コンサルタントの一倉定さんの言葉です。

「電信柱が高いのも 郵便ポストが赤いのも、全て社長の責任である」

著書の扉のど真ん中にこれだけ書かれていました。経営における社長の責任は絶対であることを表しています。(ネタ元は落語の都都逸(どどいつ)にあるそうですが)

私はこの言葉が大好きで、メンタルの不調を脱するきっかけの一つにもなりました。

何かがうまくいかないとき、ついそれを他人の責任にしたくなるものですが、それでは解決にはつながりません。人は一人ずつ異なる世界観を持っており、それに従って自分のためだけに動くのです。私の思うように動いてくれると思うのは勝手な思い込みにすぎません。他人を当てにしてはいけないのです。

自分の考えと現実との乖離が広がると、フラストレーションがつのります。それが昂じてしまうと、メンタルのバランスを崩してしまいます。

考えと現実が乖離しているとき、悪いのは現実ではないのです。考えの方が誤っているのです。

その考えが、どれだけ常識であると感じられても、学校の先生から教わったことであっても、テレビで言っていることであっても、間違いなのです。自分の考えが、足りないのです。

自分の考えが誤っていることに原因がある。という現実を受け入れると、考えと現実の矛盾がなくなります。フラストレーションから脱する第一歩です。

どんなに不条理と思えることでも、自分の責任として引き受けてみる。すると、その責任を負う限り、他人に一切貸しを作らないという無限の自由が手に入ります。

これは即ち、抽象度を上げる。ということでもあります。

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