向上心が義務感に変わるとき
人が向上しようと努力するのは、本能に根ざした営みです。
赤ちゃんや子供を見るとよくわかります。
彼らは全力で大人を真似して、キャッチアップしようと頑張っています。
青年であろうと、いい大人であろうと本質は同じです。
人生をあきらめていない人は、向上したいと努力を続けています。
しかし、向上心が義務感に変わったとき、それはあなたにとってマイナスになります。
人は義務感では向上しません。
義務感に追い立てられた活動は、脳を消耗させ、破壊します。
ほぼすべての労働者は、義務感で働いています。
だから、体を壊し、馬鹿になっていくのです。つまり、脳を壊していくのです。
大事なのは、自分が義務感で動いていることを自覚することです。
あまりにも当たり前で、意識にすら上がりませんが、それをあえて上げることです。
「私は義務感で働いている。 やりたくない活動を続けている」 と。
家族や、同僚に頼られることがうれしくて(それも本能)、
義務的な労働を美化して、調子にのって続けていると、
いつかポッキリとその生活は終わりを告げます。
たいがいは、びっくりするような望ましくない形で。
義務感で活動しても、継続しないのです。