世の中渡っていくには
メンタルのトラブルから復帰した人たちを見ていると、うまくいった人たちは、仕事で自信を取り戻した人たちでした。
人は自立をしたいんです。自分で働ける、自分の資産を持っているという自信は何物にも代えがたい。自信は何にもまして薬になります。逆に他人の庇護がなければ生きていけないと思うと、人は病んでいきます。優しくされているだけでは、人は生きていけません。
人は全抽象度に同時に存在しています。メンタルのトラブルに対して、抽象度の高いところからアプローチしただけでは効果は永続的にはなりません。高い抽象度で気づきを得て、それが低い抽象度まで展開されて、はじめて本格的な解決になります。ヒーラーは、そこまで眼くばせするべきだと思うのです。
私が関わった人たちは、社会生活でも近しかったので、気功的な働きかけをすると同時に、抽象度の低い、例えば仕事上のスキルについてもしっかりとアドバイスすることができていました。仕事上で最低限の機能を果たせるようになったとき、彼らは羽ばたくように回復をしていきました。
抽象度高く大周天を回して宇宙の真理を探究している時もあれば、抽象度低くお金の勘定をしなければならないこともあるのが人間です。山にこもる気がなければ、通常の社会生活も続けなければなりません。もし、金策に走らなければならないなら、そうしなければならないのです。抽象度の低い所で汗をかかなければならない。
抽象度の高い低いは、それだけでどちらがよいとか悪いとかではありません。
抽象度が低い営みを軽視すのではなく、
抽象度が低い営みを抽象度高く処理するべきなのです。